催眠療法

催眠療法(ヒプノセラピー)とは

催眠療法(ヒプノセラピー)とは、人間の催眠状態を利用します。

人間の意識は、顕在意識と潜在意識に分かれています。

顕在意識は私たちが通常自覚できる意識のことで、意図的な思考・行動を司る領域です。

一方、潜在意識は、自覚できない意識のことで、顕在意識の9倍とも言われる領域を占め、実は顕在意識よりも強い力をもっています。

海に浮かぶ氷山を思い浮かべてください。海面に出ている部分が顕在意識です。一方、海中に沈んでいる部分が潜在意識です。

「思わず~してしまった」、「気がつくと~していた」

というような行動などは、潜在意識の影響です。

催眠状態とは、この顕在意識と潜在意識の両方がリンクした状態を指します。

顕在意識は日常生活で物事を判断するときにいつも使っている意識ですから、

催眠状態に入ってもいわゆる『意識』は、ずっとありますし、意思も判断力もあります。

テレビで行われるショー催眠(古典催眠)でさえ、顕在意識は働いています。

催眠状態でも、意識を失ってしまったり、やりたくないことをやらされてしまったり、というようなことは絶対にありません。

トイレに行きたくなれば行って頂いて構いません。勿論セラピストと会話もできます。

催眠状態のことを、心理学では、変性意識状態またはトランス(trance)状態と呼びます。

例えば、子供がゲームに夢中になって「ご飯だよ」という母親の声が聞こえないような状態です。

催眠状態は、そのような深い熱中の結果生じた意識状態であって、

人工的な眠りではなく催眠と睡眠は全くの別物です。

催眠状態では、心の緊張が緩み、力の入ったような抵抗がなくなり、自分の内面へ意識が集中していきます。

セラピストの適切な催眠誘導により、潜在意識の中から、適切な記憶が呼び起こされます。

交感神経と副交感神経のバランスが整い、自律神経系の調整機能や自己免疫機能を正常化する作用があると言われています。

この状態を利用して行う心理療法が、催眠療法(ヒプノセラピー)なのです。

通常・日常の意識を保ちながら、セラピストの催眠誘導によって、心と身体を深いリラックス状態に導き、普段は覗くことができない潜在意識へのアクセスを可能にしていく心理療法です。

セラピストは、催眠療法を用いて、あなたの潜在意識の中のどのような記憶が、あなたに作用しているのかを、あなた自身が認識していくための道標をお渡しします。

あなたは、潜在意識からのメッセージによって、気づきを得て、本来のあなたの力や自信を取り戻すことができます。

本当の自己を見つめることにより、あなたの顕在意識が納得し、自分自身の力で悩みを手放したり、本来の自分を見つけることができるでしょう。